マイホーム購入どころではない?

マイホーム購入どころではない?

カケコムは2月18日「自己破産手続き」に関する調査結果を発表した。調査は1~2月にネット上で実施し、ギャンブルが原因で自己破産した49人から回答を得た。

自己破産手続きをして「よかった」という人は95.9%。手続きにかかった期間は「3~6か月未満」(20人)が最多で、以降は「3か月未満」(17人)、「6~9か月未満」(5人)、「9~12か月未満」(4人)などと続いた。

「全部返済に回さなくて良くなった」という希望が持てました

「よかった」という人からは、

「裁判所の免責許可決定によって、借金などの債務を免責してもらえたことが良かったです」(40代男性)
「申し立てを行った日から嘘のように督促電話が止まり気持ちが楽になりました。手続きには正直かなりの葛藤がありましたが、結果的にはやって良かったです」(50代女性)
「まず第一に、心の切迫感からの解放、これから稼ぐお金が全部返済に回さなくて良くなったという希望が持てました」(30代女性)

といった声が寄せられた。一方、デメリットとしては

「結婚後のマイホームの購入に影響が出た事。結婚前に自己破産の事は連れ合いに話していましたが、20年経って銀行での借り入れ審査時に、審査落ちしました。担当さんと相談の結果、融資額を縮小して何とか通りましたが冷や汗物でした」(40代男性)

のほか、クレジットカードが使えなくなり、きついといった声が寄せられた。

「弁護士に相談した」という人の声

自己破産手続きにおいて「弁護士に相談した」と答えたのは85.7%。「相談してよかった」とした人は97.6%に達した。費用については「20~40万未満」(27人)が最多。「20万未満」(12人)を合わせて、40万円未満で自己破産手続きを行うことができている人が8割近くにのぼった。

「損にならない方法をプロ目線でアドバイスもらえました」(30代男性)
「自己破産申請に関わる、煩雑な作業の大部分を代行してもらったので助かりました。弁護士さんが債権者の窓口になってくれたので、督促などのプレッシャーから解放されて、気持ちに余裕が出来ました。色々とアドバイスを貰い、再起への不安が解消されたのは本当に良かったです」(40代男性)
「裁判所への自己破産申し立てから、裁判所によって認められるまでのプロセスがスムーズに進んだことが良かった。そのため心理的負担を抱え込まずに済んだ」(40代男性)

など手続きがスムーズになった声が多く寄せられた。中には「勇気をもらって次に進めた」など精神的なサポートを受けたという人もいた。

自己破産経験者の95.9%が「手続きをしてよかった」 デメリットは「結婚後のマイホームの購入に影響」