ギャンブルでの自己破産について

Question

オンラインカジノで借金を作りました。債務会社6社程、債務額合計740万円ほどです。昨年8月末頃に某法律事務所に相談して個人再生として契約を結び、手続を進めてました。しかし自己破産で進めて頂けるよう方針転換する話に変わって進めて頂いてました。が、受任通知後から2021年1月中までギャンブルと fx(利益数円程度)を続けてしまっていたので、自己破産申立できず辞任したいと言われて困っています。

質問１.これからの過ごし方で自己破産可能でしょうか？

質問２.別観点ですが受任通知後にやってはいけない事などを予め私へご案内頂けなかったのは、法律事務所としての対応として問題ありませんでしょうか？
※もちろんただの私の甘えだったとしたら誠に申し訳ございません。認識を改めます。

お忙しいなか申し訳ございませんが、教えて頂けると幸いです。

鈴木 克巳 弁護士 · Accepted Answer

◆　別の弁護士に頼むとなると、費用は二重にかかってしまうでしょうが、そうなってしまうのも、貴殿ご自身が行った行為のせいだとご認識いただきたいと思います。
　　すみません、きついことばかり申し上げて。
　　でも、優しい言葉をかけるだけならだれでもできます。
　　それが本当に貴殿のためになるのか？
　　私は、あえて、きついことを申し上げ、貴殿の立ち直りに期待したいです。

◆　なお、個人的見解ですが、私は、貴殿が本当の意味で立ち直るには、破産よりも、個人再生ですね。
　　少し、苦しい思いをされるべきです。
　　その苦しい思いをされることによって、貴殿の第二の人生が切り開かれていくと思うからです。

齋藤 健博 弁護士 · Answer

質問１.これからの過ごし方で自己破産可能でしょうか？

可能と思いますが、いわゆる少額管財事件になることは覚悟をされる必要があると思います。

質問２.別観点ですが受任通知後にやってはいけない事などを予め私へご案内頂けなかったのは、法律事務所としての対応として問題ありませんでしょうか？

法律事務所側は、ギャンブルをしないことを当然の前提と考えていたと思われますが、何らかの形で貴殿に注意喚起をしておくべきだったということはいえるかもしれません。
ただ、それは注意されなくても自制する必要はあったといえますので、その事で法的責任を法律事務所に問うことは難しいと思われます。

気持ちを入れ替えて、次の事務所をお探しください


ご参考までに。

鈴木 克巳 弁護士 · Answer

> が、受任通知後から2021年1月中までギャンブルと fx(利益数円程度)を続けてしまっていたので、自己破産申立できず辞任したいと言われて困っています。
◆　こう言っては貴殿には失礼ですが、その弁護士の気持ちは分かります。
　　貴殿のために、貴殿が免責を得られるように頑張ろうとやっているにもかかわらず、貴殿自らが免責不許可事由に該当する行為をしてしまったのです。
　　これは、弁護士からしてみれば、信頼関係破壊行為と言えます。

> 質問１.これからの過ごし方で自己破産可能でしょうか？
◆　免責が得られるか？というご質問ですね。
　　弁護士の受任通知「前」に顕著な免責不許可事由があっても、その後に生活態度を改めれば、ほぼ100%免責は認められます。
　　一方、破産手続が開始されて破産管財人が付いた後に、顕著な免責不許可事由に該当する行為をしてしまうと、逆に免責が認められない可能性が極めて高くなります。
　　貴殿が行ったのは、破産手続はまだ開始されていないので、望みはなくはないとは思いますが、弁護士の受任通知「後」ということでこの人は再犯の可能性がある、更正の見込みは薄い、一度罰を与えないといけないと裁判所や破産管財人に判断されてしまう可能性は否定できず、免責が得られないリスクはあると申し上げておかざるを得ません。

　1回の回答には字数制限がありますので、続きは別稿にて回答いたします。

鈴木 克巳 弁護士 · Answer

> 質問２.別観点ですが受任通知後にやってはいけない事などを予め私へご案内頂けなかったのは、法律事務所としての対応として問題ありませんでしょうか？
> 弁護士先生へ直接相談させて頂く事が2回しかなく、事務員の方経由でメール、LINE、電話でのみのやりとりでコミュニケーション不足により若干不信感を持っていました。若干『弁護士先生へお願いさせて頂くにあたり、やってはいけない事、気をつける事、注意事項』などを契約締結時点やどこかのタイミングで前もって教えておいて頂けないものかなぁという感想を持っています。
> もちろんそんなの当たり前だろう、というお話しだったとしたら、私の甘えですので、認識を改めます。誠に申し訳ございません。
◆　ギャンブルはやってはダメですよとは言われなかったのですか？　
　　言われなかったからギャンブルはやってもいいと思われたのですか？　
　　最初に方針を個人再生とした理由は何だったのでしょうか？　
　　ギャンブルで借金を膨らませてしまったのでもしかしたら免責を得られない可能性もあるし、ここは反省の意味も込めて個人再生でやっていこう、そのような会話は弁護士とは一切なかったのでしょうか？　
　　ただ単に破産するほど支払い能力が全くないわけではない、頑張れば個人再生はできると思って個人再生にした、でも徐々に自信がなくなってきたので破産に方針を切り替えただけで弁護士とはギャンブルの話は一切なかったならば、弁護士にも多少の責任はあるでしょうが、弁護士としては破産をしようとしているのだからまさかギャンブルなどしないだろうと思っていたのだ思います。
◆　ただし、“事務方経由でのやりとりばかり”との点では私も貴殿のご不満は大変理解できます。
　　これは弁護士の本来あるべき姿ではないですね。
　　ここは弁護士にも反省すべき点がおおいにありかと思います。
◆　そうは言っても、言い方はきついですが、弁護士への責任追及ということをお考えになる前に、ご自身がやられたことを真摯に反省していただかねばなりません。
　　貴殿のために申し上げます。
　　本当に、立ち直りたいのであれば、もっと自分に厳しくなって下さい。
　　誘惑に負けてはダメです。
　　生まれ変われるチャンスを自らつぶしてはいけません。

※　もう1回、別稿にて、回答を続けます。

鈴木 克巳 弁護士 · Answer

> 一部宣伝文句として個人再生は家族にもバレずに進められると謳われている点に甘えて、嫁に内緒で法律事務所と契約を締結させて頂きました。
◆　個人再生ならバレず、破産ならバレる、という理屈は全くないのですがね。
　　バレるリスクの程度は同じです。

> 嫁に打ち明けた後で家計に負担をかけないようにという気持ちに変わり、自己破産へ切り替えて進めて頂くようにお願いしました。
◆　破産への切り替えが正しい選択であったかどうかは別として、勇気をもって奥様に打ち明けたことは正解だったと思います。
　　隠し通そうと思っていたところ、あとでバレるより、法的手続きに入る前の時点で打ち明けたのは、良かったと思います。

> 嫁に打ち明けるまでの間にギャンブルを続けてました。
◆　ここは大いに反省して下さい。
　　でも、奥様に打ち明けた後はギャンブルをやめたのであれば、奥様に打ち明けたこと自体が、貴殿は、再生の第一歩を踏み出したのだと思います。

> 加えて、fxについては少額で僅かな金額なので浪費ではなく投資だろうという独りよがりの思い上がってる誤った認識で続けておりました。
◆　宝くじもダメなんですよ。一か八かは、もうやってはダメなんです。
　　堅実に、慎重に、生きていくことを心がけて下さいね。
 
> 生まれ変われるチャンスと捉えて認識を改めて取り組んで参ります。
◆　そうですね。頑張ってくださいね。

ギャンブルでの自己破産について

回答タイムライン

相談者 993723さん

新しく相談をする

もっとお悩みに近い相談を探す

法律相談を検索する

依頼前に知っておきたい弁護士知識

ピックアップ弁護士

都道府県から弁護士を探す

もっとお悩みに近い相談を探す

ギャンブルでの自己破産について

回答タイムライン

相談者 993723さん

この相談を見た人はこちらも見ています

新しく相談をする

もっとお悩みに近い相談を探す

法律相談を検索する

依頼前に知っておきたい弁護士知識

ピックアップ弁護士

都道府県から弁護士を探す

もっとお悩みに近い相談を探す