妻たちの、ヒミツの貯金実態調査「万が一の離婚を想定して……」...の画像はこちら >>

「夫たちが知らない、妻のヒミツ」とは……

どんなに仲のいい夫婦でも、相手の心の中をすべて知ることはできません。さらには、夫に言えない秘密を持つ妻もいるのではないか……との仮説のもと、既婚女性200人にアンケートを実施。

日頃、夫はもちろん周りの女友達、ママ友にも共有できないような男女関係やお金のことを、こっそり聞いてみました。

第6回のテーマは「夫に内緒の貯金や資産」を持っているのかどうか? いわゆるヘソクリについてです。

ついでに、内緒にしている理由と今後予定している使い道も聞いてみました。


Q.夫に内緒で持っているヘソクリや資産はありますか?

妻たちの、ヒミツの貯金実態調査「万が一の離婚を想定して……」という人も

「結婚前の貯金1000万円と現在も続けている個人年金がある」(大阪府・38歳)

「数百万円のヘソクリがある。離婚になった場合、使えるように備えている」(大阪府・43歳)

「結婚したときに母親からもらった300万円を貯金しています」(神奈川県・45歳)

「500万円の貯金があります。老後のためや、子供が成長したら一緒に旅行に行くときに使いたい」(宮城県・43歳)

「300万円と実家からの役員報酬がある。夫に言うと油断するので、お金はないと言ってある」(大阪府・47歳)

「数百万円の貯金がある。

夫は借金で自己破産した過去があり、信用できないので絶対に言わない。子供の将来のために使いたい」(岡山県・39歳)

「もちろん内緒の貯金はあります。十数年後は一緒にいるつもりはないので」(熊本県・37歳)

「内緒の資産は数百万円ある。教えたら真面目に働くなくなったり、家にお金を入れてくれなくなったり、好き勝手にお金を使われたりしそうなので言っていない」(千葉県・44歳)
 


金銭感覚が緩い夫には、貯金を内緒にしている

夫に内緒にしている貯金や資産がある妻は、全体の3割程度でした。しかし、その中には数百万円~1000万円ほどの貯金があると言う声も。

結婚前にコツコツ貯めた貯金をそのまま持っているという人や、結婚するときに親からまとまったお金を援助してもらったのを貯めている人、遺産相続でまとまったお金を受け取り、そのまま貯めている人、などが多いようでした。

これらのある程度まとまったお金を、なぜ夫に内緒にしているのか。

その理由としては、上のコメントにも挙げた「夫には自己破産した過去があり、信用できない」ということや「夫はお金使いが荒いから」「夫に伝えると、ローンの返済や電化製品の購入など、まとまったお金が必要なときにあてにされるから」「好き勝手に使われそうだから」など、夫の金銭感覚を信じていないが故に、貯金があることを言いたくないという声が多数を占めていました。

一方、最近は共働きの夫婦も多いので、その場合、隠しているわけではないけど、お互いの貯金額や収入を知らないというケースも少なくないと思います。今回アンケートに答えてくれた人の中にも「家庭内のお金を一括管理はしていないので、お互いにいくら持っているのか、詳細は知らない」(神奈川県・44歳)という回答がありました。

ちなみに、以前ファイナンシャルプランナーの方に取材をしたときに言っていたのが、共働きの場合、お互いの収入や預金額を知らず、「相手が貯めているだろう」とお互いを当てにしていたら、結局2人とも貯金がなかったということが結構最近多いという話。

いくら共働きでも、ある程度は懐事情を把握しておいたほうが安心かもしれません。


将来的な離婚に備えて貯めているという声も

では、何のために内緒でヘソクリを貯めているのか、その目的として挙がった中で特に多かったのは、「子供の将来のために使いたい」という声。

大学までの学費はもちろん、最近は留学したいという子供も増えているようですから、そういうときに子供の希望を叶えてあげるためにはかなりのまとまったお金が必要です。ちなみに、幼稚園から大学まですべて公立だとしても1000万円ほどの学費がかかると言われています。

やはり女性は、家族の将来を計画的に考えている人が多いということでしょう。今回アンケートに答えてくれた人では、自分のために使いたいと答えた人は、かなり少数でした。

また、ヘソクリの使い道として、もうひとつ何人かから挙がっていたのが「もし離婚することになった場合のために貯金している」という声。

内緒の貯金があると答えた人のうち6名ほどいました。

中には「十数年後は一緒にいるつもりがない」と、すでに離婚することを決めている妻も……。私の周りでも、専業主婦の友人たちに話を聞くと、「人生いつ何があるかわかならい」とか、「万が一離婚するとなった場合に不安なのはやっぱりお金」という声があります。

夫婦仲が今うまくいっているなら、離婚のためにお金を貯めようなんておかしいと思う方もいるかもしれませんが、どんな夫婦も絶対に今後離婚しないという保証はありません。離婚と言っても、妻が夫のことを何らかの理由で嫌になって(価値観の相違、性格の不一致、夫の浮気など)、妻から離婚を切り出す場合もあれば、夫のほうにほかに好きな女性ができてしまって離婚を切り出すということも、まったく無い話とは言えないでしょう。

離婚はしないに越したことはないですが、防げない場合もあると思います。専業主婦というのは、もしそういうことになった場合、仕事のキャリアも無い、お金も無いという状態で離婚しなければならないかもしれません。

もし慰謝料や子供の養育費を夫が支払うと取り決めたところで、支払えない場合もあるでしょう。

妻が専業主婦だと、夫にとっては家のことは気にせずに仕事に没頭できるというメリットはありますが、妻にとってはリスキーな選択肢だということを、夫側も理解しておいたほうがいいと思います。

もし妻が内緒の貯金や資産を持っていたことに気づいても、黙っていたことを責めたり、そのお金をあてにしたりしないでほしいものです。

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「夫たちが知らない、妻のヒミツ」
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相馬由子=取材・文
編集者、ライター。合同会社ディライトフル代表。雑誌、ウェブ、書籍などの企画・編集・執筆を手掛ける。会社員の夫と小2の娘の3人家族。ここ数年は、子育てをテーマにした仕事を数多く手掛けている。

石井あかね=イラスト

ネオ・マーケティング=アンケート協力
※調査対象:既婚子持ちの35~45歳の女性200人