真面目な妻ほど、夫に内緒で100万円以上の借金を作ってしまうワケ
気づいたときにはもう遅い理由(1) 「家のことはお前に任せたよ」の重圧
妻が夫に隠れて大きな借金を抱えているというケースが増えています。そう聞くと、夫がお金を握って妻には自由に使わせないから内緒で借りているのだろうと思われるかもしれません。しかし、夫は小遣い制で妻が家計を一任されている場合のほうが、実は借金を抱えやすい傾向にあるのです。
「今月、足りないのよ」と、あっけらかんと言える性格ならよいのですが、生真面目なタイプだと、なかなか「足りない」の一言が言えません。夫から「家のことはお前に任せたよ」と言われていることに大きな責任を感じ、「お金が足りないのは自分のせいだ。自分で何とかしなければ」と、一人で抱え込んでしまうのです。
しかし、先月足りなかったら、今月もやっぱり足りないのが生活費というもの。普段の生活をなんとか回していたところに、子どもの部活の合宿代やお世話になっている方への慶弔費など、イレギュラーな出費が重なり、家計のやりくりがおかしくなっていく。
パートの時間はこれ以上増やせないし、どうしよう……そうなると、スーパーでの買い物をクレジットカード払いにしたり、子どもの習い事の月謝をキャッシングで間に合わせたり。その場はなんとかしのげたとしても、来月にはその分の支払いが待っています。
こうして、とりたてて浪費をしているわけではないのに、借金がどんどん増えていくのです。
一言「実はお金が足りないの」と言うことができれば、家族で家計を見直すことができます。夫が飲みに行く回数を減らしてくれるかもしれないし、子どもが飽きはじめた習い事を止めるきっかけになるかもしれません。
しかし、真面目すぎる妻は、一人で問題を抱え込み、自分だけで何とかしようとしてしまいます。
夫に秘密で借金をしていると、今月の支払いという不安に加え、「夫にバレたらどうしよう」という恐怖にさいなまれます。一人で家計を管理する重圧と内緒で借金を抱えている後ろめたさとで、毎日ビクビクしながら生活しているのです。