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自己破産をしなかった理由と安易な自己破産をすすめない理由

そういえば、自己破産について話したことなかった。
借金問題の一番ポピュラーな手法「自己破産」。
僕はしなかったしあまり人にもすすめたくない。

僕が自己破産をすすめない理由

1.実はすごいお金がかかる
2.その後の人生への影響が大きい

1.実はすごいお金がかかる

ネットの情報だけ読むと「借金なんて自己破産で楽勝!」って雰囲気だけど、実はかなりお金がかかる
どころか、新たな借金をするだけになる場合が多い。

ここからは、あくまで僕のケースだけど。
実際、僕は弁護士に相談をしにいって提示された見積り金額120万円をみて「ウソでしょ?」って口にしたくらいだ。
お金がないから行ったのに...100万円以上も請求がくるの?

担当した弁護士からは「免済決定後に分割払いでもかまいませんよ」っと言ってもらえたが...

「借金がなくなる!」っと思って弁護士事務所に相談に行って、(かなり少なくなるとはいえ)新たな借金を作ることに抵抗がないはずはない。

さらに、僕は自宅を法人社宅契約にしていたので、自己破産と法人を解散するとなると引越しをする必要が出てくる。

家族4人での引越しにはやはり80万円程度のお金が必要になる。
当然、どこかから借りる事など出来るわけもないので、これは即金で支払う必要がある。

パッと計算しただけで合計200万円。

「あれ?それだけあったら別に自己破産とかする必要なくね?」

「自己破産しない」っと固く誓った瞬間だった。

2.その後の人生への影響が大きい

とはいえ、冷静に考えたら、いつ終わるともわからない中で毎月20万円以上の返済を続けていくのが、5年程度毎月5万円の返済になるのだ。
そりゃ、絶対に楽になるのは間違いない。

ただ...

会社を解散して、その後、俺どうするの?

家賃の支払いをしながら、妻と子ども2人を食べさせるためには少なくとも手取りで40万円は必要になる。

さらに、そこに返済まで加わると50万円は必要となる。
はたして...アラフォーでかつ、失敗した社長にそんな都合のよいオファーがあるものだろうか?

さらに、家も都内でも安い地域に引っ越す。そもそも東京から出るなど、家賃を大幅に抑える方法がないわけでもない。
しかし、引越しで大きく環境を変えた時に影響が直撃するのは実は僕ではなくて子ども達。特に上の娘は、4年通った前の学校に上手く馴染む事ができず、その当時の学校に転校した事でやっとイキイキとしてきた時だった。

あれ?

目の前の危機は回避できても、その後も案外危機しかなくね?

安易に自己破産をすすめない理由

1.弁護士もビジネス
2.誰もその後のあなたの人生に責任をとってはくれない

1.弁護士もビジネス

勘違いして欲しくないのは、弁護士が「自己破産」「債務整理」などでお金をとる事が悪いだなんて少しも思っていない。
それは、当然のことだ。

ただ、例えば1,000万円くらいの借金ということになると、その弁護士費用はかなりのものになる。
いや、それが例え100万円だろうと実態はあまり変わらない。

結構、金はかかる。

それは、僕には分不相応のサービスに感じてしまった。

当然、これが億を越える借金が焦げ付いた場合などは非常に有効になるだろう。
けど、1,000万円くらいの借金で自己破産するのはお金の面だけでなく、他の様々なことも考えると「割りに合わない」っと僕は思う。

2.誰もその後のあなたの人生に責任をとってはくれない

「自己破産」で検索をかけると、本当に借金がなくなる(もしくは、かなり小額になる)だけ、あとはクレジットカードや新しい借金ができないだけで生活にあまり変化はありませんよ!的な記事をよくみかける。

記事を読むうちにメリットだけしか感じないはず。
(少なくとも、僕はそうだった。)

ところが、実際に自分がその立場になってみると実はリスクしかない

当時、顔をあわせる人はみな口々に「自己破産したら楽になる」っと僕にアドバイスをしてきた。

これ、なんか似てるなぁ...あっ、起業した当時と同じだ。

起業当時、仲良くしてた人はことごとく離れた。

起業当初、僕を「さん」づけで呼んでいた取引先の担当は、会社の財務状況が悪化したとわかるや「くん」づけに変わった。

仲間だと思っていたメンバーからは「責任者」として扱われた。

あぁ、そうだ。
彼らにウソはない。
善意と精一杯の心配とアドバイスの言葉を安全圏から投げているだけだ。

当然だけど...

彼らが自分の発言に責任をもつことはない。
自己破産の法律事務所を紹介しているサイトオーナーも、その後の僕の人生に責任をとってくれるはずはない。

もちろん、それは弁護士にしても同じ。
破産手続きは行ってくれるがその後、僕の生活に責任をとってくれるはずもない。

まとめ

借金を解決する手段としての「自己破産」は単に目の前のマイナスが一瞬0になるだけ
多分、多くの人は新しいマイナスをつくる事になる。

そして、実は特大の借金を抱えた状態は見方によってはチャンス言う事を知った方がいい。

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