個人で解決難しい「多重債務」、法律の専門家に相談を

 「息子がギャンブルにのめり込み、損を取り戻そうと銀行やサラ金から借り入れをし、約500万円もの借金があることが分かった。今まで息子の借金を肩代わりしてきたが限界だ。どうしたらいいか」と相談がありました。

 複数の金融機関から借り入れをし、返済が困難な状態を多重債務といいます。本人に代わって家族が肩代わり返済すると、遅延情報等が記録されず、正常完済の情報が登録され、借入枠が拡大し借り易くなるのでかえって逆効果です。

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 個人の力で多重債務を解決するのは非常に困難です。弁護士や認定司法書士などの法律の専門家に相談し、債務整理(任意整理・特定調停・個人再生・自己破産)を検討することが大切です。借金癖を防止したい場合は、日本貸金業協会の貸付自粛制度を利用しましょう。

 また、ギャンブル依存症を疑われる場合は、専門の医療機関等へ相談・受診することが必要です。今回は、弁護士に債務整理を依頼することになりました。センターでは多重債務の無料相談会を開催します。お気軽にご相談ください。

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 福井県消費生活センター=電話0776(22)1102、福井県嶺南消費生活センター=電話0770(52)7830。

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